旭日、遥かなり7
タイトル:旭日、遥かなり7
シリーズ:旭日、遥かなり
著者:横山信義
イラスト:高荷義之
出版:中央公論新社 C★NOVELS
刊行日:2017年12月25日
ISBN:978-4-12-501383-1


[内容紹介]

連合艦隊はマーシャル諸島を放棄し、トラック環礁へ後退。空母「加賀」「瑞鳳」を失う痛手を負うが、米国との戦力差を埋める時間を稼ぐという作戦目的を達成した。一方、欧州戦線ではソ連の崩壊が間近に迫る。しかし、ソ連領における利害関係をめぐり、四国同盟に不協和音が生じる。ユーラシア大陸が混沌に包まれるなか、米・英の大艦隊が日本の最重要拠点となったトラックに来襲。皇国の命運は、旧式戦艦である「伊勢」「山城」の二隻に託された――。シリーズはいよいよ佳境へ!

著者の言葉「昭和十九年二月のトラック大空襲は、日本海軍の凋落を象徴するような出来事でした。米軍が「日本の真珠湾」と呼んだ、中部太平洋最大の要衝が、ろくな抵抗もできず、一方的に蹂躙されてしまったのです。その原因を詳細に語るのは、本稿の趣旨ではありませんので割愛しますが、トラックが真に「日本の真珠湾」と呼ぶに相応しい防備を整え、米軍の大艦隊を迎え撃っていたらどうなっていただろうか、という発想が、本巻の出発点になっています」