南海蒼空戦記5 機動部隊激突
タイトル:南海蒼空戦記5 機動部隊激突
シリーズ:絶海戦線
著者:横山信義
イラスト:高荷義之
出版:中央公論新社 C★NOVELS
刊行日:2015年12月20日
ISBN:978-4-12-501355-8


[内容紹介]

 ドイツが接収したソ連製兵器や、新型Uボートの投入により、欧州戦線は膠着状態に陥った。大損害を被った英軍は、米軍にB29の欧州投入を要請。だが、米軍は日本本土への攻撃を優先させるため、取り合わない。一方、太平洋では迫りくるB29の脅威を除くために、日本海軍はマリアナ奪回に打って出た。マリアナを死守するため、機動部隊を出撃させた米軍と一進一退の攻防の中、ついにマリアナ諸島北部のアグリハン島沖で激突するが――。ドイツの技術流入により高性能化した兵器を駆使する、もう一つの日米決戦の世界。待望のシリーズ第五弾!

著者の言葉「日本にとり、B29は、幾多の年を焦土に変えた憎むべき敵であると同時に、米国の巨大な力の象徴でもありましたが、当時の米国にとっても先端技術の塊であり、時代を先取りした超兵器でした。当時の防空戦闘機隊の搭乗員にとっては、未来からやって来た兵器と戦っているような心地だったのではないかと思われます。そのB29の脅威が、いよいよ顕在化します。「昭和一八年四月の開戦」で始まった日米戦争も、終局に向かって動き始めたのです」