擾乱の海5 終局のレイテ
タイトル:擾乱の海5 終局のレイテ
シリーズ:擾乱の海
著者:横山信義
イラスト:佐藤道明
出版:学研 歴史群像新書
刊行日:2011年04月12日
ISBN:978-4-05-404856-0


[内容紹介]

 いまだ通信途絶の異常気象が世界を覆う1944年9月、「大和」「武蔵」をはじめとする日本海軍第二機動艦隊45隻は、米軍の来寇に備えて沖縄に進出。ルソン島東回り航路をとって進撃を開始した。しかし、米軍はマニラ近郊の日本軍飛行場を攻撃し、レイテ周辺の制空権は米軍のものとなってしまう。レイテ湾に迫る米軍に対し、ルソン島西回り航路を偽装する日本艦隊。サマール沖における日米艦隊の近距離砲戦ののち、ついに雌雄を決するレイテ沖夜戦が勃発するのだった……!

作者の言葉「昭和十九年十月のレイテ沖海戦は、戦後六十年以上が経った今日でも、戦史研究家やファンの間に多様な論議を呼んでいます。それは、同海戦が、連合艦隊が事実上壊滅した戦いであると同時に、日本海軍の奇跡的な勝利を期待できる戦いでもあったからでしょう。本シリーズの締めくくりに当たり、筆者は、この因縁の海戦が行われた地を部隊に選びました。史実のレイテ沖海戦とは、シチュエーションも、艦隊の編成も、そして勝敗の鍵を握る指揮官の人事も大きく異なりますが、シリーズのクライマックスに相応しい戦いは演出できたものと自負するところです」