擾乱の海3 ドゥリットル強襲
タイトル:擾乱の海3 ドゥリットル強襲
シリーズ:擾乱の海
著者:横山信義
イラスト:佐藤道明
出版:学研 歴史群像新書
刊行日:2010年04月13日
ISBN:978-4-05-404537-8


[内容紹介]

 真珠湾攻撃から9ヶ月後の1942年8月、日本はシンガポール攻略を果たしたが、いまだ世界を覆う電波通信の途絶は回復せず、日本の短期決戦構想は崩れた。米軍は報復を期して、通信気球を搭載した潜水艦で日本本土に接近。連合艦隊の横須賀への入泊を察知し、TF16の空母「レキシントン」「サラトガ」に搭載した、ドゥリットル中佐のB25編隊による東京爆撃を実行に移した。そして房総沖に集中するTF17・18。特設監視艇の狼煙信号によって米艦隊の接近を知った日本軍は、基地航空隊による洋上作戦を開始したが……!

作者の言葉「全世界の無線通信が途絶して九ヶ月が経過したところから本編は始まります。この時期、日米両国ともに、無線の使用不可という状況への適応を、完全に果たしたわけではありません。前近代的な技術の利用や航空機を伝令代わりに用いるといった方法で、無線通信の代替を図る日本に対し、米国は限られた条件下で無線通信を利用すべく手を尽くします。過渡期の混乱のなか、日米が独自の道を模索しながら、近代戦を戦うプロセスをご覧下さい」